【復活】ノートルダム大聖堂のパイプオルガンと、サン=サーンスの「オルガン付き」
こんばんは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕
今回の記事は、今更ながら、パリのノートルダム大聖堂のパイプオルガンについて。
2019年に悲しい被害を受けた、ノートルダム大聖堂とパイプオルガン。
二度とオルガンの音が聴けなくなってしまうのではないかと懸念されていましたが、多くの職人さん、スタッフさん、関係者さんたちが携わり、見事に復旧しましたね。パイプの取り換えだけでも相当大変だったでしょう。日本人の職人さんも復旧に携わったとのことも誇りに思います。
その修復工事を経て、2024年12月7日に復活を告げる演奏会が行われました👏
ノートルダム大聖堂は、ヨーロッパの精神文化・歴史・芸術の象徴。
復旧を経て再び響くパイプオルガンの音は、再生と希望の象徴でもあります。
正直あまり興味がなかったのですが^^;
この演奏を聴いて、サンサーンスのオルガン付きが好きになりました(*^^*)
響きが普段より立体的に感じられます。コンサートホールで演奏を聴くことも大切ですが、教会での演奏を聴くと、音を全身で感じられそうで、一味違った聴取体験が出来そうですね。しかもよい勉強になりそう。
会場の音響効果を上手く利用して作品をまとめ上げる指揮者も素晴らしいです。
オルガン作品や、教会での演奏会に興味を持つ良いきっかけとなりました🔍
ではでは(^^)
🍰HP
https://www.instagram.com/lecole.de.musique/
【音楽】アンドレ・カプレさんと、ハープの音楽
こんばんは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕
以下の記事の続き的な感じで書いております。lecolenarita.hatenablog.com
こちらの演奏会では、オーケストラのアンコールとして、ドビュッシーの「ゴリウォーグのケークウォーク」が演奏されました。元々ピアノの曲なのですが、これはオーケストラ用にもアレンジされています。
今回は、そのオーケストレーションを担当した編曲者、アンドレ・カプレさんについて書いてまいります。
お洒落男、作曲家のアンドレカプレさん。実は、当時としては珍しく、ドビュッシーとはなかよしな関係( o^^)(^^o )
カプレさんがドビュッシーの音楽性を認めていたからこその編曲でしょう。
N響でケークウォークを聴いた時には、オーケストレーションが最高すぎて、もはやピアノで弾くのが恥ずかしいような^^; 或いは、ピアノで如何に多彩な音色を引き出せるか挑戦したくなるような、そんな気持ちになりました!(^^)! それにしても、ケークウォークは楽しい音楽ですね、タラッタラッタ!タラッタタ~!ズンチャチャズンチャ!(*'▽')o
カプレさんは案外、宗教作品も多く残しているのですね。きっと綺麗なんだろうなと思います。気になる気になる👀
⛲カプレさん編曲の子供の領分を聴きたい方はこちら⛲
カプレさんの他の作品も聴いてみようと思ってYouTubeで検索した結果、またまた素敵な作品に出会ってしまいました💖
カプレ作曲『エスパニョール』💃
ちなみに、ハープ奏者のアナエル・トゥレさんについてはこちら💖(*^^*)
演奏はとてもお上手ですし、美しすぎやしませんか(*^^*)
↑ の記事によると、アナエルさんは、2015年にイスラエルで開催された第19回国際ハープ・コンクールで優勝し、2018年からNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団の首席ハープ奏者を務めているのだそうな。素晴らしいです👏
カプレの作品に戻りますが、『エスパニョール』を聴いてみると、真っ先に、クラシックギターみたいでカッコイイ!と思いました。ハープの麗しい音、幻想的な響きはそのままに、フラメンコの伴奏のような激しさも感じられます🌹💃 ハープに対するイメージが少し変わったというか、世界が広がったというか…こんなにも情熱的な側面がある、ということを、私は存じ上げませんでした。ハープの奏法も奥深くて面白いですね!!
少し脱線しますが、ギリシア神話には「アポロン」という神が存在します。アポロンが描かれている絵として残されている絵画の中で、アポロンは竪琴「キタラ」(またはリラかフォルミンクス)を抱えていることが多いです。アポロンは、複数の神託を司る神なのだそうですが、一般的には音楽の神として有名であります。
楠見 千鶴子 著『パン・フルートの森』の中には、以下のような記述があります。
(略) リラやフォルミンクスに比べ,、抑制が効いた音色にはそこはかとない気品があり、琵琶に似て幽玄の趣があるのがよくわかる。
(ブログ主の補足:リラ、キタラ、フォルミンクスは、それぞれハープなのですが、弦の本数から、リラは割と初心者用、フォルミンクスはキタラと同様に職人向けの楽器であるとされています。)
アポロンが実際に抱えている楽器がリラなのかキタラなのかはわかりかねますが、カプレさんの作品を弾くアナエルさんの演奏を聴いて、上記を文章を思い出しました。現代のハープも、音量はそんなに大きくないものの、繊細で、なんとなく艶とか色気があって、でも力強くて、不思議な魅力がいっぱいの楽器だと思います。
というかこんなにカッコイイ曲があったなんて、カプレさん!!
私自身、あまり知られていない作品を漁って、隠れた名曲を探すのが大好きなので、この作品を見つけた時はとても嬉しかったです(笑)
それもこれも、洒脱な指揮者ロフェさんのアンコールの選曲によって、カプレさんの作品に出会うことが出来たので、聴きに行って良かったと思いました💖
🍰HP
https://www.instagram.com/lecole.de.musique/
弦楽四重奏の歴史①
こんにちは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕🍪
白水社クセジュ文庫の『弦楽四重奏』を読んだ時のメモ、考察の共有です。
『弦楽四重奏』
白水社、2008年発行、シルヴェット・ミリヨ著、山本 省(やまもと さとる)訳
本書の構成としては、大まかに3つの章に分けられています。
各章の前には必ず「序」が置かれていて、「序」の中で筆者なりの問いをいくつか立てた後、それに対して章の中で答えを導いています。バカロレア(仏)の哲学の試験のような感じですね。
第一章は「弦楽四重奏の起源から、十八世紀の終わりまで」ということで、
今回は第一章の内容を考察いたします。
【第一章 概要】
「序」の中では、「弦楽四重奏とはどのようなものであろうか」という大きな問いと、そこから派生する小さな問いが立てられていました。
章の中では、「弦楽四重奏」というより、まずは「四重奏」の起源を、国ごとに遡っています。その中でも、イギリスで発展した「ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)四重奏」は、「四重奏」の起源として遡ることが出来る最も古い楽器編成であるということ、
また「ヴィオール四重奏」は、 ”同質性を持った甘美な響き” を求めて構成された楽器編成の中で最もシンプルな編成であったということでした。
やがて楽器の改良や進化(ヴァイオリンの出現)が進み、それに伴って弦楽器の名手が生まれ、「ヴィオール四重奏」に代わって、現在の弦楽四重奏を構成しているヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの構成、ということでした。
そのあとに、代表的な作曲家としてボッケリーニやハイドン、モーツアルトらの弦楽四重奏についての記述が続きます。・・・
【考察】
ボッケリーニやハイドン、モーツアルトらの功績はまた別の機会に語るとして、私は今回、楽器の編成について着目しました。
弦楽四重奏が書かれるようになった背景としては、2つの大きな理由があると考えます。
まず一つは、本書にあるように、弦楽器の開発や改良が進んだことと、
もう一つは、楽器の開発・改良に伴ってヴァイオリンやチェロの名手が出現した、或いは作曲家自体が、チェロの愛好家やパトロンと合奏をする、といった社交的な事情があったことから、各奏者がそれぞれ際立ち、且つ、他の奏者をつぶすことなく、協奏的に演奏できる編成の作品として、弦楽四重奏が書かれるようになったのではと推測します。
また、P.14には「…五つの声部を持っていた十七世紀のアンサンブルとは対照的に、四という数字が器楽アンサンブルの黄金数になっていくのが了承できる。」とありました。確かに十八世紀に入り、「弦楽四重奏曲」が多く書かれるようになったようなのですが、何故「4」という数字が黄金数的になったのか、については特に書かれていなかったので、私としては疑問を持ちました。
そこで『図解音楽事典』(白水社)を調べると、P.375に以下のような記述がありました。
バロックのトリオ・ソナタ(*1)に由来。バロック末期に通奏低音(*2)が脱落すると、内声が作曲されなければならず、かつては補強役だったヴィオラが新たな重要性を獲得した。オブリガード伴奏含む。チェンバロの脱落は、混じりけなしの弦楽書法を際立たせた。
少し補足をします。
※1)トリオ・ソナタ:自由なバス声部の上で、上2声が模倣し合う形式。この場合のバスというのは、通常チェンバロで、上2声はヴァイオリン2本であることが多いです。
※2)通奏低音:チェンバロを用いて、バス低音、及び上2声やバス声部だけでは不足している和音構成音を、即興的に補う奏法を指します。通奏低音は、大抵[バス声部+数字]で記譜されています。バス声部を含むということから、アンサンブルをする際のチェロの補強としても用いられました。16世紀ごろ、三和音(ドミソとか)が西洋和声の基礎へ発展したことが起因し、いわばルールのようなものが制定されたので、記譜が容易になったと言えます。このような便利で割と自由の利く演奏習慣は、チェンバロ奏者の腕の見せ所としても機能し、また、様々な編成における土台のような役割を果たしました。
引用の内容をもう少し嚙み砕いて言うと、この「通奏低音」という演奏習慣は、恐らく他の楽器の開発や改良により、バロック末期に衰退してしまった、
そのため今まで「通奏低音」で補っていた内声を、きちんと記譜する必要性に迫られ、これまであまり好まれず出番のなかったヴィオラは、例えばヴァイオリン2本とチェロの仲間に入れることを考えると、音の同質性も持っているし、声部的にもヴァイオリンとチェロの中間くらいで、上声とバスの橋渡しをする役割を担いつつ、内声を補強するのにちょうど良かったので、たまたま採用された、ということでしょう。
//ヴィオラの歴史もまた奥深いと思います。
何故「4」という数字が黄金数的になったのか、の話に戻りますが、上記の資料を読むに、弦楽合奏においてとりわけ「4」という数字に拘るようになったというわけでもないと思います。結果として四重奏が多く書かれるようになったのは事実ですが、表現としてちょっと大げさかなと^^;
「4」に言えることがあるとしたら、バロック時代の声楽曲や、J.S.Bachらが築き上げたフーガなども大抵4声体で書かれることが多かったということもあり、
三和音+堅牢なバス声部が、シンプルな編成でありながら十分豊かなハーモニーを作り出せるという、作曲家らの共通の認識があったのではないかと推測します。
それから、確かに「四重奏」の起源としては、筆者が言うようにヴィオール四重奏までさかのぼることが出来るのだと思いますが、それがハイドンなどの古典派の弦楽四重奏と直接的な結びつきがあるかどうかについては定かではないです。これについては本書でも特に触れられていませんでした。もし、ハイドンやボッケリーニがヴィオール四重奏の編成を参考にした、などの史実があれば、結びつきがあると言えると思いますが、前述のようなハーモニーに対する共通の認識や、J.S.Bachの作品ようなお手本があったこと、更に言うと、J.P.ラモーによる4声体の『和声論』の樹立が、結局西洋音楽全体に大きな影響を与えたということが、弦楽四重奏の編成からも多少は伺える、という程度ではないでしょうか。ハイドンは弦楽四重奏の父です的な大袈裟な記事が散見されるため、念のため補足しておきます・・・
♫♫♫♫♫
第一章の考察はここまでにします。
私は、本を読み、自分なりに問いを立てて考察する、ということを、今後も続けてまいりたいと思います。
🍰HP
https://www.instagram.com/lecole.de.musique/
【読書記録】緒方貞子 難民支援の現場から
数年前に、『聞き書 緒方貞子回顧録 (岩波現代文庫)』を読んだきりだったのですが、改めて緒方さん関連の書籍を読みたかったので。
怒りと悲しみとで疲れる読書体験でしたが、同時に緒方さんの強靭な精神力、柔軟な思考、的確な指示と、危険な現場へ足を運ぶ行動力には尊敬の念を抱きます。現場主義ですね、原則よりも、今の状況を判断の軸になさっていたそうです。
難民の命を守ることを最優先に、国連という組織及び難民高等弁務官としての中立的な立場を維持しつつ人道支援を行うことの難しさがひしひしと感じられます。同時に、中立な立ち場を維持すること自体に限界がある、という現実も見えてきます…
安全地帯が包囲され、援助が妨害され、更に援助物資がボイコットされるといった極限状態において、援助停止という脅しをかけなければならなかったことは、英断だったとはいえ無念でありますし、また、支援のために出向した国連の職員たちが犠牲にならなければならなかった事実には憤りを覚えます。このような緊迫した状況の中で、諦めずに解決策を模索する忍耐力は誰にでもあるものではないと思います。
中立性の維持という課題は、紛争問題に限らず、組織という名が付けられるものに関しては全てに通ずることがあると思います。国家機関であれ、会社や学校であれ、家族であれ、です。何に対して、どの立場から、誰のために中立である必要があるのか、どうすれば中立であると言えるのか、状況が複雑であるほど慎重に問い直さなければならないと、改めて考えさせられました。
放送交響楽団の歴史
こんにちは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕
今回の記事は、放送交響楽団の歴史と存続についてです。
放送交響楽団とは
放送交響楽団(放送管弦楽団)は、テレビやラジオの放送用演奏を目的に組織されたオーケストラです。
1920年代、ラジオ放送が普及し始めた頃に誕生しました。
これらの楽団は、音楽文化の普及を担う重要な存在として、放送用の演奏だけでなく、一般向けのコンサートや音楽教育にも力を注いできました。
しかし近年、ヨーロッパ各国では経費削減や経営合理化の影響で、放送交響楽団の縮小や廃止が相次ぎ、文化支援の在り方が問われています。
放送交響楽団の誕生と成長
放送交響楽団は、初期のラジオ放送がライブ演奏を必要としたことから生まれました。
当時の録音技術は発展途上であり、放送局が自前のオーケストラを持つことは、質の高い音楽番組の提供において不可欠なものでした。
この動きはドイツで始まり、1924年に設立されたMDRライプツィヒ放送交響楽団が最初の例とされています。
日本でも、1926年に設立されたNHK交響楽団がアジア初の放送交響楽団となり、続いてイギリスではBBC交響楽団(1927年)が設立されました。
これらの楽団は、放送を通じてクラシック音楽の普及に大きく貢献しました。
放送交響楽団の多様な形態と役割
放送交響楽団は、放送局が直接所有するもののほか、放送局が楽団に出資したり、専属契約を交わす形態もあります。
多くの場合、3管編成の中規模オーケストラ(約70人)が一般的ですが、5管編成の大規模オーケストラ(約120人)も存在し、定期演奏会やコンサートツアーなどの通常の演奏活動も行っています。
放送交響楽団は、無名の作品の発掘や放送局独自の委嘱作品の初演など、意欲的なプログラムにも積極的に取り組んでおり、公共放送の一部としての公益性を強く反映しています。
現代の課題:経費削減と経営合理化
近年、ヨーロッパ各国では、公共放送が経費削減や経営合理化を迫られる中で、放送交響楽団の運営が危機にさらされています。
しかしこの流れに対して、市民や音楽家たちが熱い情熱を持って反対の声を上げています。各国の状況について見てみましょう。
-
イギリスのBBCでは、5つのオーケストラと1つの合唱団(BBC Singers)を運営していますが、2023年3月に発表された新しいクラシック音楽戦略では、人員20%削減とBBC Singersの廃止が提案されました。
この決定に対し、音楽家や市民は、オンライン署名活動を通じて15万人の賛同を集め、廃止案の保留と代替財源の検討するという結論に至りました。以下合唱団 Wimbledon Choralのツイッターに投稿されたBBC Singers存続を求める公開文書より抜粋
BBC Singersはイギリスの合唱界で、とても重要な位置を占めています。アマチュアが憧れるトップレベルの素晴らしさだけではありません。たくさんの親密なつながりがあるからです。BBC Singersはかつてのわれわれのメンバーであり、BBC Singersの現役メンバーや元メンバーが、数多くわれわれ合唱団の指揮をつとめています。ソリストとして定期的にアマチュア合唱団と演奏しています。われわれの地域に来て演奏し、定期的に素晴らしい音楽を届けています。個人的に、われわれ合唱団の家族なのです。イギリストップのプロ合唱団をつぶすことは、われわれをないがしろにするということになるでしょう。
-
動画を見ると、イギリスだけでなく、海外からも強いメッセージを寄せられていたことがわかります。彼らの情熱的な取り組みは、音楽を愛する心の強さと、文化遺産を守るための使命感を示しています。
-
フランスのRadio Franceも、フランス国立管弦楽団やフランス放送フィルハーモニー管弦楽団を運営する中で、経費削減の一環として、合唱団の人員削減が実施されました。(Radio France全体で 6,000万ユーロ(約96億円)の経費削減を求められ、経営側は2019年、組織全体で299のポストを削減する計画を明らかにしたというもの。2つのオー ケストラはそのまま存続となりましたが、合唱団は 93人から60人へ削減の方針が決まりました。)
これについては、オーケストラが長期的に存続するための策として行われ、同時に音楽文化の普及や新しい才能の育成を使命として掲げ続けています。
市民はフランス文化の象徴であるこれらの楽団を守ろうとする情熱を示し、厳しい経費削減の中でも国を挙げての支援が続いています。 -
オーストリアのウィーン放送交響楽団(RSO)は、現代音楽の保護・育成に注力してきましたが、2023年2月に廃止案が提案されました。
しかし、市民や音楽関係者の強い反発により、廃止案は最終的に見送られ、長期的な存続を目指した財源確保が進められています。
「RSOはかけがえのない重要な文化財だ。創設以来、世界の音楽界に大きな影響を与えてきた。その独自性は、何よりも現代音楽への姿勢だ。オーストリアのオーケストラでこれほど多くの現代音楽を演奏しているところはない。」
「コロナやロックダウンで、現代音楽の活動の回復には時間がかかっている。現代音楽を支援するどころか、もはや必要とされていないように見える。RSOの廃止は取り返しのつかない結果を招くであろう。音楽の革新に対する政治家や社会の軽視を示す。MDW(ウィーン国立音楽大学)の教授である私にとって特に悲しいのが、若い世代に芸術表現の機会が奪われてしまうことだ。」
日本の放送交響楽団
日本でも、NHK交響楽団(1926年設立)をはじめ、読売日本交響楽団など、放送局が関与するオーケストラが存在します。
日本テレビ放送網・讀賣テレビ放送が読売日本交響楽団に出資している。
この他、かつては東京放送(TBS・現:東京放送ホールディングス)が東京交響楽団、フジテレビジョン(現:フジ・メディア・ホールディングス)・文化放送が日本フィルハーモニー交響楽団とそれぞれ専属契約を交わしていたが、TBSは1964年に、フジテレビ・文化放送は1972年に契約を打ち切っている。
//余談ですが、新聞社やテレビ局などは、演奏家の登竜門となるコンクールの主催も手掛けています。過去に錚錚たるメンツを輩出したということもあり、レベルが高くなっているような気もします。
これらの楽団は、日本のクラシック音楽の普及に貢献し、放送用の演奏から一般向けのコンサートまで、幅広い活動を行っています。
公共放送と音楽文化支援の意義
これらの事例から明らかなように、放送交響楽団は単なる音楽提供にとどまらず、多様性の推進や社会貢献を重視する公共放送の使命を体現しています。
経費削減が進む中でも、市民や音楽家たちは、放送交響楽団がもたらす豊かな文化を守り、持続的な価値を創造し続けるために、熱い情熱を持って支えています。
最後に
ヨーロッパの放送交響楽団の動向は、今後も注目すべき重要なテーマです。
歴史ある文化を継承し、新たな音楽の可能性を開くために、公共放送はその役割をいかに果たすべきか、考え続ける必要があります。
経費削減が進む中でも、市民の情熱と支援が音楽文化の未来を守り、公共放送が担う音楽文化支援は、今後も社会の豊かさを守り続けるための鍵となるはずです。歴史が長い(由緒正しい?)ということもあり、各国の放送交響楽団はレベルが高いオケが多いです。Youtubeでもたくさん視聴することが出来るので、皆様も聴いてみましょう。
【ラヴェル】N響:左手のためのピアノ協奏曲と、ピアニストのフルネルさん
こんばんは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕
前回記事の続きです。
N響名曲コンサートの中から、ラヴェルの『左手のためのピアノ協奏曲』と、ピアニストのジョナタン・フルネルさんについて書いてまいります。
ラヴェルについてはこちら
ラヴェルのピアノ協奏曲は2曲残されているのですが、どちらかというと、両手で弾くト長調の方がメジャーな印象。
私はジュネーブ覇者の、萩原麻未さんの演奏が好き(^^)
今回N響で聴いた左手のピアノ協奏曲は、実はほとんど聴いたことが無く、スコアをちらりと見た程度でした。
そのためほぼ初めましての状態だったのですが、N響で、しかも生で聴けるなんて!!
ピアニストは、2021年にエリザベート王妃国際音楽コンクール優勝者の、ジョナタン・フルネルさん。
こちらはエリザベートで優勝した時の、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏するフルネルさん。
予選などの演奏を聴くと、正直こちらがハラハラするような場面もたくさんあったのですが…この方はセンスの塊です。軌道修正も上手い👏
---------♪---------♪
ラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲の話に戻りますが、
実際に聴いてみて抱いた所感としては、左手だけなので、両手で弾いた時より、音量的には当然小さくなります。
但し、この作品は、ピアノの音量が小さくなることを上手く利用していると思います。
オーケストラのパートは、普段より音量が小さいピアノの旋律がより引き立つように支えていて、且つ、オケも華やかな装飾が多かったように思います。
ピアノとオーケストラとの一体感が生まれ、より協奏的に演奏していると感じました。フルネルさんと、指揮者の洒脱男、パスカル・ロフェさんとの相性も大変良かったですね。ブラボーです👏
ピアノがこれほどオーケストラに溶け込んでいる曲、珍しいのではないのでしょうか。フルネルさんの溶け込み方も素晴らしかったのかもしれませんが。
ピアノの端から端まで、文字通り駆け抜けなければならない個所もあるので、左手とペダルだけで頑張って響かせつつ、オケと対峙しながら弾くのは大仕事ですね^^;
左手のためのピアノ協奏曲は、ラヴェルの作品以外にもいくつか存在する様子。随時掘り出して聴いてみましょう。
ちなみにフルネルさんのピアノ、上手いです。本当に上品。
かなり細身ですが、手足が長く、体重のかけ方が上手いと思います。
私がピアノで演奏するときは、特別な指示がない限り、ペダルをあまり使用しません。本当に薄くしか使わないのですが、フルネルさんもペダルを多用せず、薄く、本当に補助的にしか使わない派でした。大変共感いたします。
タッチも完全に私好みで、水滴のようですし、なんといっても解釈がお洒落。ずっと聴いていたいような音色で、ソロのリサイタルも聴きたいと思いました。
ソロの動画も探してみたところ、どうやらクララハスキルにも参加されていたようですね◎ この時、ご本人の表情的にあまり納得いってなさそうなのにこの場で布教なんかして申し訳ないのですが^^; 私はこの時の演奏も大好きです。
指揮のパスカル・ロフェさんも、ピアニストのジョナタン・フルネルさんも、また来日されるといいですね♪
N響と、パスカル・ロフェさん
こんにちは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)🌻
こちらは2024年9月9日に聴いた、N響名曲コンサートのレビューです。
良かった!!本当に良かったです!!元気をもらいました🌈(^^♪
以下プログラムです。
-----------
ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」より「4つの間奏曲」作品33a
☆ピアニストのアンコール:フランクの前奏曲
♪休憩♪
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」作品80 ※「メリザンドの歌」を除く
☆アンコール:ドビュッシーの「子供の領分」より「ゴリウォーグのケークウォーク」
-----------
各曲の解説や感想は別記事にするとして、今回は指揮者のパスカル・ロフェさんについて書いておこうと思います。
↑ のアカデミー・オブ・アーツのサイトも良い🔍
著名なピアニストに、パスカル・ロジェさんという方もいらっしゃいますので、初めて指揮者のロフェさんを知った時には、ロジェさんの間違いかと思って2度見してしまいました^^;
ロフェさんは、風貌からしてお洒落な方です。飄々としていて、且つユニーク。
ビジュアルはもちろんのこと、演奏に関しても、「洒脱」という言葉がこんなに似合う男性を、私は今までに見たことがありません。
多分他にもいらっしゃると思いますが、私は見たことがありません。
アンコールでドビュッシーのケークウォークを選ぶあたり、あまりにも楽しすぎませんか!
もしかしてイケメンでは🔍
私のお気に入りのラジオフランスやロンドン、ノルウェーフィルとの共演もされているということでますます聴き漁りたくなりました。音の作り方も、音の持って行き方も、レパートリーもドンピシャです。プロフィールを読むに、今回演奏されたペレアスとメリザンドはもはや十八番なのでしょう。
また、N響の皆さんの演奏が素晴らしかったのは言うまでもありません。更にロフェさんは、N響の強みでもある、繊細・緻密・丁寧な演奏を受けて、その強みを存分に引き出していたのではないかと感じました。素晴らしいコラボレーション。
今回の演奏会はフランスものが多く、フランス音楽をたくさん勉強してきた私としてはワクワクなプログラムでしたが、正直、メインはブリテンだったのではないかと思うほど、ブリテンの演奏の迫力が凄まじかったです・・・!!!
プログラムノートの表紙の色、まさにブリテンの「ピーター・グライムズ」カラーでした。表紙のデザイナーさん、絶対ブリテンを聴いて描いたのではないかと思うほど。
演奏を聴いている最中に、この画像の真ん中とか、一番下の青色が見えるんですよね。
あと、ピアニストのジョナタン・フルネルさんがアンコールを演奏している最中、舞台向かって左側の、打楽器セクションの椅子に腰かけて、腕を組み、フルネルさんの演奏を見守っていました(笑) そのラフな感じが少しウケます◎
やはりライブで演奏を聴くことは、貴重な聴取体験だと思いました。
皆様も、お仕事や学業など、それぞれの事情で忙しくされているとは存じますが、たまにはクラシック音楽の演奏会にも行ってみてください♪
☕HP
☕Instagram
https://www.instagram.com/lecole.de.musique/