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【ファッション】オートクチュールの職人技:華麗なファッションの舞台裏

 

こんにちは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕🍪

今回の記事は「ファッション」です👗
文庫クセジュから出ている『オートクチュール』を読み進めておりますため、その概要について、私の補足を加えながら書いてまいります。

https://www.amazon.co.jp/dp/4560509697?tag=se&linkCode=ogi&th=1&psc=1


尚、当記事の内容は、次回投稿する予定の記事(映画『ディオールと私』の内容や考察など)と関連しています。
//文庫クセジュの書籍を読む前に映画を見ていたのですが、やはり本を読んでから見ると、理解の深さが全然違いますね。また、並行してちくま文庫の『シャネル』も読んでいるため、ますます面白くなってきています!これも別記事で書きます。

本書の構成は、
ディディエ・グランバック氏による序文
・序章
・第一章 「オートクチュールの夢と現実」
・第二章 「名クチュリエの群像」
・結語

から成っています。
第一章は「オートクチュールの夢と現実」のタイトルの通り、「夢」と「現実」の公に分かれていますが、分量が多いため、記事を2つに分割し、
今回は「夢」の概要をまとめてまいります。


まずは、オートクチュールの仕事場から理解しようということで、オートクチュールの定義や、メゾンのメンバー、コレクションの時期やお客さんについて書かれていました。

[オートクチュールの定義]

以下第一章の引用です。

:富裕層の顧客に最高級の仕立服を提供する職人的活動

:モードの実験室であり社会のトレンドを映す鏡を担っている

 

[オートクチュール・メゾンのメンバー]

クチュリエ
:メゾンの中心。デザイナーさん。
仕事内容としては、スケッチを描くだけかのか、モデル作品の制作に直接かかわるかは、各クチュリエの流儀による。
スタイル監督だけを担当する場合もあれば、
メゾンの創設者であり、プレタポルテ(既製服)のデザイナーであり、経営者でもある人、
作業の指揮を執り、自分自身でもハサミや針やミシンの作業に取り組むクチュリエもいる。

■アシスタント
:※特に詳細の解説はありませんでしたが、映画を見るに、クチュリエの右腕かと思われます。

■デシナトゥー
:デッサン画家。デザイナーを兼ねる場合も。

■モデリスト
:モデル作品を作る人。デザイナーを兼ねる場合も。

■アトリエ主任
クチュリエの作成したスケッチと、作品制作に必要な指示に基づいて動く人。衣装が完成するまでの全過程に責任を負い、針やミシン、アイロン作業の指示やマヌカン(モデル)に試着させ、寸法直しを行うなど、ショーのリハーサル期間中も休みなく働く人。注文品の制作から引き渡しまで行う。

アトリエ主任はとても責任の重いお仕事で、高い資質が求められるとのこと

「優れたアトリエ主任は、装いの細部やその意味を感じなければならない。
顧客に対し優位性を持ち、絶対の信頼感を彼らに植え付けるためには、自分の職種の何たるかを知り尽くしいなければならない。」

 

第一章中の、ポール・ポワレ氏の言葉より

■プティット・マン:アトリエ主任の下
:アトリエ副主任
:一級、二級の上級針子、初級針子
:普通の見習い針子、新入りの見習い

■管理・運搬係
:生地や裁縫材料など、注文品の制作に必要なものすべてをアトリエに提供する人。

■サロン主任
:客を迎え入れ、衣装の基本的な方向付けを担当

■売り子:サロン主任の下
:接客、アドヴァイス、制作、試着、寸法直し、受け渡しまで。
ポワレ曰く、お客の信頼感を得るためには、買い手と同じ社会的環境に育っていることが理想であるとのこと。
💖イヴサンローランのように、顧客の娘を売り子として雇うクチュリエもいた、とのこと😲 確かに理にかなっていますが、すごいですね・・・いくらで雇うのでしょうか。

マヌカン
:ファッションモデル。
試着室(キャビン・クチュール)のマヌカンは、お客に披露するに先立って、モデル作品を試着するお仕事。
💖なかなか貴重なお仕事ではないでしょうか。

その他
普通の企業と同じように、営業や経理、広報などの部門もあります。

また別枠ですが、各メゾンにはプレタポルテ部門、ライセンス部門、アクセサリー部門、香水部門があります。 →法律上別の組織に委託

[オートクチュールの顧客]

顧客としては個人であり、映画スターや芸能人、世界の大富豪、王侯貴族が対象。
//💖そうでないと高すぎて買えません。

但し、クチュールの顧客数は減少する一方であるとのこと。
1943年 2万人超え
1970年 2000人
1990年 200人

原因は、プレタポルテ(既製服)の普及によるものとしています。
この歴史については、第二章で見てまいりましょう。

■バイヤー
オートクチュールは初期の段階から、複製権付きの作品の販路を世界中に得ていた。とくにアメリカは、1900-1960年年代、フランスのオートクチュール作品を大量に扱う、オートクチュール最初期の販路の一つだったが、現代では、クチュールのメゾンとはプレタポルテ(既製服)部門において競合相手になっている。

[コレクション発表ショー関連]

■時期
春夏(2月下旬)、秋冬(7月下旬)の年2回、メゾン間の合意によって決められた日程

💖コレクションの準備期間中にも顧客からの注文は入ります。そのため、アトリエ主任はメゾンと国内外を行き来しなければならない、といったことも度々発生するので、本当に大変なお仕事だと思いますm(__)m

■会場
カル―ゼル・デュ・ルーヴルルーブル宮装飾美術協会、グランドホテル、インターコンチネンタルホテルホテル・リッツプロン二アール宮殿、ガブリエル館、ガリエラ・モード博物館 など。
💖ホテル・リッツは行ってみたいです。夢です。

第一章「夢」の概要は以上です。
では、「現実」の記事に続きます(^^)/

💖続きの記事はこちら

lecolenarita.hatenablog.com

 

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